休みの朝のホットサンドとルクルーゼ。
ホットサンドというものが(日本の)世の中に出回り始めたころ、
僕は高校生だったでしょうか。
ホットサンドメーカーなるものに湧き上がる感情を抑えられませんでした。
ホットサンドしか作れないという無能さへの呆れ。
そのくせそれなりに値が張るといういら立ち。
ふかふかだったパンがぺったんこになる寂しさ。
三つ子の魂なんとやらで、ホットサンドに対していい印象は持ったことがありませんでした。
そんな知識不足から生まれる負の感情を、またしても妻が拭ってくれました。
「ホットサンドメーカーなど要らぬ」と。
フライパンにバターを溶かし、チーズやハムなどを挟んだ食パンを乗せ、
そしてその上にルクルーゼのふたをかぶせる。
ホットサンドしか作れない無能な機械と違って、
ルクルーゼのふたにとっては副業も副業、ただそこにいるだけです。
そして、ぺったんこというより、ギュッとしたパン。
うまい。
明日は、今晩のキーマカレーの残りを挟んだホットサンドを作ってくれるそうです。
(夫記)