『信州の発酵食』出ました

めずらしく仕事の話を。

制作に携った『信州の発酵食』が
しなのき書房より発刊されました。

著者は、発酵学の権威、小泉武夫先生と
長野県の郷土食といえば、の横山タカ子先生。
ふたりの重鎮をいただき一冊に束ねたのは、
わが「編集室いとぐち」代表の山口美緒さん。

『信州の発酵食』出ました
(写真は美緒ちゃんのFacebookより)

3部構成から成るこの本。

1部では、小泉先生が古くて新しい発酵の今を語り、
信州における発酵食が、これでもかと繰り出されます。
読んでるだけで白飯何杯でもいけそう。

続く2部は「信州で醸す人びと」と題し、
味噌、しょうゆ、納豆、日本酒、漬物、馴れ鮨など
長野県に古くから伝わる発酵食のつくり手を訪ねました。

3部は、横山先生による発酵レシピ。
いつもながらの簡単でおいしい料理の数々は
ご飯はもちろん、日本酒がすすむこと請け合い。
酒粕とか糀を、もっと気楽に食卓に取り入れたくなります。


塩麹やら手前味噌やら、

近年、発酵ブームともいえる
盛り上がりをみせていますが

一過性のものではないはずです。

旬の作物がたくさん収穫できるときに、

ひと手間かけて仕込む。

冬でもいつでも食べられるように。

発酵食は、保存食なのです。

冷蔵庫のない時代に育まれた暮らしの知恵を、

電気が使い放題ではないことを思い知った私たちは

再発見したのです。

ほんのひと昔前まで。
どの家でも、
味噌や漬物を当たり前につくってきました。

食生活や住環境が変わって、

なかなか昔のままとはいきませんが、
一方で、
変わらぬ味を守り続けているつくり手がいます。

身近で、かけがえのない暮らしの知恵が

私たちの世代で途絶えることのないように。

というわけで、わが家では毎朝
お父ちゃんの味噌汁を飲んでいます。

みなさまもぜひ、日々の食卓に発酵食を。
そしてお手もとに『信州の発酵食』を。

お近くの書店、もしくはAmazonで絶賛発売中です。


『信州の発酵食』

2016年1月21日(娘7歳の誕生日!)初版発行

著者|小泉武夫/横山タカ子

編集・執筆|山口美緒、塚田結子(編集室いとぐち)
撮影|平松マキ(平松写真事務所)
装丁・レイアウト|滝澤優子(OTTO&A)

発行所|しなのき書房



(妻記)



おまけ:納本された日の親子の会話より

母 「本ができたよ」
息子「へー。誰が書いたの?」
母 「(帯の写真を指しながら)この人と、この人だよ。
   あとはお母ちゃんがちょっと、美緒ちゃんがたくさん」
息子「美緒ちゃんは働き者だね」

『信州の発酵食』出ました


プロフィール
安斎
安斎
長野市郊外のフツウの平屋で暮らす家族4人のフツウの日々を、夫と妻それぞれの目線で綴ります。これまでのブログ「安斎家のフツウな門前暮らし」「安斎家のフツウな城下町暮らし」「安斎家のマスオさん暮らし」もよろしかったらどうぞ。
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